第10回
がんを予防しよう!がんをよせつけない生活習慣「運動」「ストレス解消」「お酒は飲みすぎない」


肥満気味の人は
運動しよう!

メタボリックシンドロームは、がんの引き金にもなるといわれています。
肥満の予防・解消のために、定期的に体を動かしましょう!免疫力アップにもつながります。

運動のポイント

  • 11日1,000歩多く歩く
    歩くこと(ウォーキング)は、もっとも気軽に、無理せずできる運動です。成人の目標は1 日8,000歩で、いまより1,000歩多く歩くと目標に近づきます。1,000 歩=10分とされています。いつもより少し長い距離を歩いてみましょう。
    ※「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」厚生労働省
    1日1,000歩多く歩く
  • 2歩く時間をつくる
    早起きして散歩する、自宅から駅やバス停までは歩く、近所の買い物は自転車を使わずに歩くなど、1日のなかで歩く場所や時間を決めて歩くようにしていくと、習慣化していきます。
    歩く時間をつくる
  • 3生活のなかで体を動かす
    家事も立派な運動の一つです。掃除機をかけるときに手足を伸ばしてみたり、洗濯物を干すときに腕を思い切り上げてみたり、小さな運動でも積み重ねた分だけエネルギーを消費します。
    生活のなかで体を動かす
  • 4何かのついでにエクササイズ
    朝の目覚めに布団の上で、テレビを見ながら、お風呂で湯船につかりながらストレッチ体操をするなど、ちょっとの工夫で運動の機会をつくることができます。

    何かのついでにエクササイズ

肥満予防のために、体重管理を!

日頃から体重を量り管理することは、肥満予防・解消のために効果的です。肥満度は、BMI(ボディマスインデックス)という体格指数で調べることができます。BMIの値が25以上で肥満とされ、22のときがもっとも健康で病気にかかりにくいといわれています。

BMI計算法 
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) 
適正体重=身長(m)×身長(m)×22



こころに疲れがたまっている人は
ストレスを解消!

過度のストレスは、体の免疫力を低下させるなど、がんが発生しやすくなることがわかっています。
疲労やストレスは、早めに解消しましょう!

ストレス解消のポイント

  • 1十分な睡眠をとる
    十分な睡眠は、心身の疲れをいやし、ストレスを軽減するために欠かせません。
    十分な睡眠をとる
  • 21日1回はよく笑いましょう
    よく笑うことで、体に備わっている免疫力の働きが高まることがわかっています。
    1日1回はよく笑いましょう

お酒をたくさん飲む人は
飲みすぎに注意!

飲酒量の多い人ほど、がんにかかるリスクは高くなります。
アルコールは知らず知らずのうちに、量が増えていくもの。日頃から飲みすぎには注意しましょう!

飲酒時のポイント

  • 1飲酒量のめやす量
    1日あたりの適正飲酒量を知る
  • 2週に2日は飲まない日をつくる
    肝臓を休ませるため、週に2日はお酒を飲まない日をつくりましょう。また、強いお酒は内臓にダメージを与えますので、水などで割ってゆっくり飲むことも大切です。
「すぐ赤くなる」など飲めない人は、無理に飲まないようにしましょう。

肝炎ウイルスに注意!

肝炎ウイルスに感染することで、肝臓がんにかかるリスクが非常に高くなります。肝炎ウイルスのなかでもB型とC型が問題で、とくにC型が多くを占めています。B型は母子感染など、C型は輸血(国内は現在は安全)と、ともに血液を介して感染します。肝機能に異常が認められた人で、今まで肝炎ウイルス検査を1度も受けていない人は、必ず受けましょう。



体幹を鍛える30秒筋トレ
※息は細く長く吐き続ける

打ち合わせしながら座ってひざ上げ

  • ★イスに座る
  • ★息を吐きながら、片方の足を持ち上げ、
    30秒間キープ
  • ★反対の足も行う


打ち合わせしながら座ってひざ上げ

下半身の30秒ストレッチ
※息は細く長く吐き続ける

夜更かししながらお尻のストレッチ

  • ★ひざを立てて床に座る
  • ★左足のくるぶし側を右ひざにのせる
  • ★体の後方に両手をつき、上体を前にたおし
    30秒間お尻をのばす
  • ★反対側も同様に

夜更かししながらお尻のストレッチ

参考資料『生活習慣改善のためのストレッチ&筋トレスキル』
監修:都竹茂樹 熊本大学 教授システム学研究センター・教授 東京法規出版刊