- 第5回
- 消化器のがん「肝臓がん・すい臓がん・胆道がん」
泌尿器のがん「前立腺がん・腎臓がん」
消化器のがん「肝臓がん」
肝臓がんの多くは、ウイルス性肝炎が原因で発症します。なかでもC型肝炎が非常に多く、感染すると慢性肝炎から肝硬変に、そして肝臓がんへと進行していきます。
また、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎などによる、肝臓の慢性的な炎症や肝硬変が影響することもあり、アルコールを飲まない脂肪肝の人も注意が必要です。
肝臓がんの症状
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、かなり進行するまで目立った症状は現れません。進行すると、
肝臓がんの治療方法
肝臓には自己再生機能があることなどもあり、手術による切除が基本です。このほか、ラジオ波でがん組織を焼き切る局所療法、肝動脈を詰めてがん細胞に栄養をいかなくさせる肝動脈塞栓療法などが、進行度や肝機能の状態などによって選択されます。
消化器のがん「すい臓がん」
すい臓がんの症状と治療方法
すい臓は、位置的に検査や診断が難しく、黄疸、腹痛の持続、体重減少、背部痛などの自覚症状が出たときには、かなり進行しているということがめずらしくありません。治療は「手術療法(外科療法)」による切除が基本で、「化学療法(抗がん剤治療)」「放射線療法」などを併用します。
消化器のがん「胆道がん」
胆道がんの症状と治療方法
胆管がんと胆のうがんがあり、症状は黄疸が代表的。皮膚のかゆみ、発熱、悪寒など、かぜのような症状が出るほか、右わき腹の激しい痛みやしこりがある場合もあります。
治療は「手術療法(外科療法)」による切除のほか、早期には腹腔鏡による摘出手術も可能です。
泌尿器のがん「前立腺がん」
前立腺がんは、現在、日本人男性のがん罹患数1位です。食生活の欧米化や社会の高齢化などが要因となり、高い増加率を示しています。60歳以上の高齢者がほとんどを占めます。
精密検査の結果、治療を開始しなくても余命に影響がないと判断された場合は、経過観察を続けながら治療の開始を検討します(監視療法)。
前立腺がんの症状
尿の出が悪くなる、頻尿、残尿感、排尿に時間がかかるなど、排尿に関する症状がありますが、初期にはほとんど症状はみられません。また、進行すると骨に転移するため、その部位に痛みが出ることがあります。
前立腺がんの治療方法
「手術療法(外科療法)」による前立腺全摘術や「放射線療法」を、進行度、がんのタイプなどに応じて行います。また、ホルモン剤を使用してがんをコントロールする「ホルモン療法」も有効な治療法です。
泌尿器のがん「腎臓がん」
腎臓がんの症状と治療方法
血尿、腎臓のこぶ、上腹部や背部の痛みがおもな症状ですが、早期には多くが無症状です。治療の基本は、「手術療法(外科療法)」による摘出で、状態によっては腹腔鏡による手術が行われることもあります。
4秒筋トレ
※目安は10回
オンライン会議が終わったら
タオルで腹筋
- ★あおむけになり、足をイスにのせる
- ★ひざ関節、股関節がそれぞれ90度
- ★首のうしろにタオルをかける
- ★「1、2、3、4」と数えながら、上体を起こす
- ※首を痛めないように気をつけましょう
上半身の30秒ストレッチ
※息は細く長く吐き続ける
PC作業の合間に
タオル脇腹のばし
- ★イスに座り、肩幅より少し広い位置でタオルをぴんとはる
- ★息を吐きながら30秒間体を横へたおす
- ★反対側も同様に
参考資料『生活習慣改善のためのストレッチ&筋トレスキル』
監修:都竹茂樹 熊本大学 教授システム学研究センター・教授 東京法規出版刊