第8回
その他のおもながん「頭頸部のがん」「甲状腺がん」「皮膚がん」「血液のがん」


頭頸部のがん

頭頸部には重要な組織が集まっています。そのあらゆる組織からがんは発生するため、種類も多くなっていますが、脳腫瘍、咽頭がん、喉頭がんが比較的よくみられます。

頭頸部のがん

脳腫瘍の症状と治療方法

脳腫瘍は、頭のなかにできる腫瘍の総称で、さまざまなタイプがあります。初期症状では、頭痛、嘔吐などがみられ、次第に強くなっていき、進行すると歩き方や話し方にも影響することがあります。腫瘍の場所によっては、手足のマヒ、けいれん、視覚障害などが出ることもあります。
治療は、「手術療法(外科療法)」「放射線療法(ガンマナイフ治療が有効)」「化学療法(抗がん剤治療)」を併用して行います。

咽頭がんの症状と治療方法

咽頭がんは3タイプに分けられ、上咽頭がんでは耳鳴りや難聴、中咽頭がんや下咽頭がんではのどの痛みや異物感、飲み込みにくさなどがおもな症状としてみられます。下咽頭がんでは、かなり進行するまで症状は出にくくなっています。
治療は、がんの場所や進行度によって異なりますが、「手術療法(外科療法)」「放射線療法」「化学療法(抗がん剤治療)」から選択、併用して行われます。

喉頭がんの症状と治療方法

喉頭がんは、声帯やその上下部分にできるがんで、喫煙、飲酒が大きく影響します。声のしわがれやかすれ、せき、のどの異物感や痛み、飲み込みにくさなどがおもな症状です。
治療は「放射線療法」と「手術療法(外科療法)」が中心に行われ、ケースによって「化学療法(抗がん剤治療)」を組み合わせます。


甲状腺がん

症状と治療方法

のど付近のしこり、首の圧迫感、声のかすれなどがおもな症状。若い女性に多くみられ、悪性度の高いものは少ないため、早期に手術をしてとり除けば、比較的治りやすいがんといえます。
数は少ないものの、悪性度の高いタイプは、「放射線療法」や「化学療法(抗がん剤治療)」を中心に治療が行われます。

甲状腺がん

皮膚がん

症状と治療方法

足の裏や爪の裏などに1cm以上ある黒褐色の色素沈着がみられる「メラノーマ(悪性黒色腫)」、高齢者で色素沈着が顔にできることが多い「基底細胞がん」、暗紅色のしこりや潰瘍ができる「有棘細胞がん」の3 つが皮膚がんの代表です。これらの大部分は、紫外線の浴び過ぎが大きな原因と考えられています。治療は「手術療法(外科療法)」が中心で、転移した場合などは「放射線療法」や「化学療法(抗がん剤治療)」を行います。


血液のがん

白血病・悪性リンパ腫の症状と治療方法

血液のがんには、白血球などが無制限に増殖する白血病や、リンパ球ががん化する悪性リンパ腫などがあります。疲労感、発熱、貧血、寝汗、歯肉や鼻の出血などの症状が現れ、悪性リンパ腫ではリンパ節の腫れがみられます。
治療は、白血病では「骨髄移植」「化学療法(抗がん剤治療)」「インターフェロン療法」が、悪性リンパ腫では「放射線療法」「化学療法(抗がん剤治療)」が中心となります。



体幹を鍛える30秒筋トレ
※息は細く長く吐き続ける

テレビを見ながら タオルひっぱり

  • ★イスに座り、肩幅に足をひらく
  • ★両手を肩幅に広げ、タオルをもつ
  • ★30秒間タオルを左右にひっぱる

テレビを見ながら タオルひっぱり

下半身の30秒ストレッチ
※息は細く長く吐き続ける

子どもと一緒に ひざたおし

  • ★あおむけに寝る
  • ★ひざを立て、両うでを頭上にのばす
  • ★両ひざを右側にたおし30秒間キープ
  • ★反対側も同様に

子どもと一緒に ひざたおし

参考資料『生活習慣改善のためのストレッチ&筋トレスキル』
監修:都竹茂樹 熊本大学 教授システム学研究センター・教授 東京法規出版刊